旧軽井沢銀座から二手橋を渡り、矢ケ崎川に沿って登っていくと、町の賑わいは次第に遠のき、浅間石の石垣が続く静かなエリアとなる。川沿いの道を右に折れ、斜面を登って行った先、矢ケ崎川を挟んで愛宕山と向かい合い、また離山を望む傾斜地に建つ別荘である。
「くさび」を斜面に打ち込むように建物を建て、そこからぶら下げるようにバルコニーを設けている。バルコニーから連続する居間の窓は全て開放することができ、一枚の絵画のように風景を切り取る。
DATA
所在地: 長野県北佐久郡軽井沢町
主要用途: 別荘
構造・構法: 木造、鉄筋コンクリート造
階数: 地下1階 地上2階
敷地面積: 1,001.44m2
建築面積: 53.83m2
延床面積: 92.83m2
設計担当: 武富恭美
構造設計: 梅沢建築構造研究所
施工会社: 第一建設
撮影: 武富恭美
竣工: 2011年6月