長野県信濃町
長野県北部、野尻湖のほとりに建つ週末別荘である。自動車でもう一時間ほど北へ走ると日本海というこの地は、冬になれば2~3mの雪が積もる豪雪地帯でもある。
神奈川県葉山に在住の建主は、週の半分を自然豊かなこの地で過ごし「人間力」を回復する。国定公園内ということもあり、緑の保全と環境維持のため、建坪が5m×5mという小さなサイズの家となった。その中に、家族4人が休暇を過ごすための最低限の機能(キッチン、食堂、小屋裏、シャワー等)がコンパクトに収められている。
建物は地表の湿気や積雪対策のため、1階をRC造として居室部分を2階に持ち上げ、また外壁は周辺の木々に馴染むようにレッドシダーの下見張りとした。
建物のよさは大きさではない。家族が小さくよりそうかたちが出来ていれば嬉しい。
photo: Akinobu Kawabe
建物概要
主要用途
別荘
敷地面積
2159㎡
建築面積
25.05㎡
延床面積
36.73㎡
構造
混構造 1階RC造+2階木造
規模
地上2階
竣工
2015年12月