JR東京駅一番街の新スポット「東京ギフトパレット」内にオープンした「ネコシェフ」1号店の内装計画。手土産やテイクアウトなどを中心に、様々な業態の店舗が立ち並ぶ中、「チーズ×フルーツ」をテーマにしたスイーツを提案する、新しいブランドのイメージを強く印象付ける店舗が求められた。
周りの環境と差別化するため、コの字型の壁で店舗を囲う計画とした。外壁を思わせる質感の壁面にアーチ型の開口部が並び、共用部から店内の様子が見え隠れする。 中央に配置したカウンターでは、色の調整と釉薬の重ね塗りの工程を経て作られた特注のせっ器質タイルでブランドのテーマカラーを表現した。1枚1枚の表情や色にばらつきがあるタイルや、天板に使用した杉の中空パネルは、画一的なカラーリングや素材では得られない、奥行きのある豊かな表情や、素朴で上質な質感を与える。
チーズ工房の一室を思わせる、温かみのあるブランドの世界観が明快に伝わる空間を目指した。










主要用途: 物販店舗
施工: イシマル
クレジット: ブランディング・グラフィック:THAT’S ALL RIGHT./特注タイル:水野製陶園ラボ/イラスレーター:SORA MIZUSAWA
所在・会場: 東京 丸の内
延床面積: 21.3m2
設計期間: 2019.11-2020.03
施工期間: 2020.07
写真: 長谷川健太
ウェブサイト: http://nekochef.jp/