オーストラリアのスキンケアブランド、イソップの東京ミッドタウン店の内装計画。幅3.8m、奥行き5.8m、天井高3.2mの小さな空間が計画地となった。
今回は、科学的探究というイソップの商品開発の姿勢をもとに、旧来の実験室にみられる理化学的美観をインスピレーションに設計を行った。店舗の中央のステンレスのカウンターにはPOSとデモントレーションシンクが設けられている。特注の3つの球体ガラス容器は、天井からつながるコンサルテーションのための給水管とつながっており、イソップの製品を紹介するための優雅かつ親密な接客の舞台であるシンクを目立たせるよう配慮した。
整然と製品が並べられた天井まで伸びるステンレスの棚は、高さ方向への広がりを際立たたせ、ランダムに配置されたダウンライトの明るさが科学的な空間を演出する。また、床面は砂利の洗い出しの特殊塗装床として、ステンレスの硬質な表情に対して、お互いを引き立て合う。
木など暖色の素材を基調としたミッドタウンの商空間に対するコントラストに配慮しながら、小さな空間でもイソップのブランドイメージが凝縮され、際立つデザインを目指した。
主要用途: 物販店舗
施工: アンドエス
クレジット: グラフィック:Aesop/照明:大光電機
所在・会場: 東京 東京ミッドタウン
延床面積: 24.07m2
設計期間: 2014.12-2015.03
施工期間: 2015.02-03
写真: 太田拓実
ウェブサイト: http://www.aesop.com/