クリエイティブディレクター箭内道彦が手掛けるフリーペーパー「月刊 風とロック」の創刊100号を記念した展覧会の会場構成。毎号、箭内道彦自身が撮った写真、インタビューで語られた文章で編纂されることから、同誌は今まで創刊された99号分の写真と文章だけで構成される会場を目指した。
日本では春夏の恒例となった野外音楽フェスティバルの会場をイメージし、木組みによる大小様々な形の構造体を会場内に林立させた。構造体は年代別に対応しており、木組みのグリッドに合わせて、写真と文章を出力したシートを貼りつけていく。来場者に直接語りかけているような、ノーカットのロングインタビューの抜粋と膨大な量の写真の間を縫うように、会場を回遊しながら鑑賞することができる。
会場中央には期間中はほぼ毎日行われるトークイベントのために、同じ木組みによるステージとスクリーンを設置し、100号記念の祝祭的な雰囲気を演出している。
来場者がライブ会場にいるような一体感を得られる、イベント性やライブ感に満ちた会場となるよう計画した。
主要用途: 展示会場構成
施工: 東京スタデオ
クレジット: 主催: 風とロック,表参道ヒルズ／企画制作: 伊藤総研／ポスター&フライヤーデザイン:グルーヴィジョンズ／会場グラフィックデザイン: 高い山／照明: 米井章文
所在・会場: 表参道ヒルズ スペース オー
延床面積: 548m2
設計期間: 2013.10-2014.04
施工期間: 2014.04.23
会期: 2014.04.25-05.06
写真: 繁田 諭
