東京・青山のスパイラル1Fエントランスとショーケースで行われた、10日間限定のポップアップショップ「minä perhonen + musubi ちょうむすび」の空間構成。ファッションブランドminä perhonenと京都の風呂敷専門メーカー、むす美とのコラボレーション企画で、東京でのショップ空間を手掛けることとなった。
長年包む布として親しまれてきた風呂敷。包むだけではなく、バッグやスカーフなど日々の装いに花を添えるアイテムとして、多彩な形態と色彩豊かな風呂敷が店内に展開する。新商品のために新たにデザインされたパターンモチーフが壁面やガラス面にちりばめられ、その世界に商品が同化するようなイメージで計画した。
風呂敷そのものの軽さを表現するため、天井からのハンギングによる展示とし、空間に強弱をつけている。柱面では、包み方のバリエーションの豊富さをグラフィックと実物の両方で示し、平面から立体が起き上がったように見える。店内には包み方を試すためのワークショップスペースも用意した。什器は巡回を想定して、簡単に組立、分解ができるように考慮している。
解けば平面になる風呂敷の軽さと、変幻自在な特性とを、空間として体験できるような場を目指した。
主要用途: 展示ブース
施工: 東京スタデオ
所在・会場: スパイラル エントランス・ショーケース
延床面積: 20.3m2
設計期間: 2013.08-10
施工期間: 2013.10.25,27
会期: 2013.10.26-11.04
写真: 吉次史成
ウェブサイト: http://www.mina-perhonen.jp/