伊勢丹新宿で行われた「年頭キャンペーン」として、ショーウィンドウ18面と1階ザ・ステージのディスプレイデザインを行った。
「謙譲の美感性」というテーマから、贈りものを包むという行為を、清めるために境界を作る行為と捉え、ウィンドウ内にウチ/ソトの空間を想定し、それらを繋ぐ境界面を考えた。
新年を迎える挨拶として、謹みの心を白、寿ぎの心を象徴的な赤で表現する。白を基調とした空間の中で、赤と白、二色の表裏を持つ「空気の器」で「謙譲」という奥ゆかしい心の美を演出した。
ザ・ステージでは、大きな「空気の器」がモーターによって、クラゲの様にふわふわと上下に動き、またマネキンのヘアアレンジとしても使用するなど、様々な表情を見せる。
この「空気の器」の多様な展開で、ひとつのテーマに従いながら商品演出と空間演出を同時に実現している。
主要用途: ディスプレイデザイン
施工: 国際装飾/丹青社/マリーアート/福永紙工
クレジット: 設計協力:Pranks/ヘアアレンジ:boy BULB design/駆動機器:田中真聡
所在・会場: 新宿伊勢丹 ウィンドウ/ザ・ステージ
延床面積: 77.8m2 (ザ・ステージ)
設計期間: 2011.06-12
施工期間: 2011.12.25 / 12.31
会期: ウィンドウ:2011.11.26-2012.01.10/ザ・ステージ:2012.01.02-03
写真: 吉次史成/©ISETAN MITSUKOSHI