在来木造3F建て。母と夫婦、子供1人が暮らす同居型2世帯住宅です。外壁は「真っ白」。内部の床壁天井も全て「真っ白」の異空間が広がっている家です。古くからの家が多く立ち並ぶ住宅密集地に位置する狭小住宅ではありますが、膨張効果を持つ白を多用する事で明るく実際の床面積より広く感じる効果を生み出しています。外壁の大きな窓の4方枠は鉄の板を折り曲げて制作したこの家だけのもので、「大きな窓」×「狭小住宅」の掛け合わせで不思議なボリューム感を演出している家です。
外観
仕上げはモルタル下地の上に吹付仕上げです。豆腐のような四角いイメージが印象的です。
外観(夕景)
リビングの大開口は鉄の板を折り曲げて枠の強度を確保し、特注で作成しました。
外観
水平垂直で構成されたソリッドなファサードが建物の個性を引き立たせています。
外観
隣地側の建物の形は「凸型」です。3Fには手摺にネットを張ったルーフバルコニーが計画されています。
洗面
廊下から洗面と玄関を見ています。1Fですが床壁天井を真っ白にする事によって明るい空間を実現しました。
洗面
造作の白いカウンターの上に洗面器を2つ配置し、造作ながら施工費を安価に抑えています。
LDK
床壁天井、真っ白のワンルームLDKです。天井に段差を付ける事で変化を演出しています。
LDK
鉄の板を折り曲げて枠の強度を確保した大開口が風景を切り取ります。
キッチン
真っ白いキッチンは既製品を採用し全体コストに貢献しています。
リビング(夕景)
大開口が設置されたリビングは外部のような内部のような不思議な雰囲気です。
リビング
テレビ台を少し床から浮かす事で少しでも広く空間が見えるよう意図しています。
ルーフバルコニー
道路斜線規制で切り取られてしまう空間をバルコニーに転用しています。