敷地は、府中の住宅地の角地です。
二方向に道路があるので、開放的でプライバシーを守るため個室をグランドレベルに、キッチンを含むLDKと浴室などの水周りを２階の中心に置いています。
駐車スペースと庭を分けるように建物を敷地中央に南北に配置すると、２階のリビングから庭と道路側を跨いで見下ろすような関係が生まれます。
１階の個室は道路側に背を向けプライバシーを守り、庭に開いた開放的な個室になります。
ご主人の趣味のシアタールームも１階の道路側で、その屋根は２階のリビングから直接出られるデッキテラスとなっています。
角地でのプライバシー確保と解放性、矛盾した問題を建物を敷地中央に南北に配して、LDKを２階にすることでクライアントの要望の全てを解決した事例です。
設計担当：納谷学、相田宗徳、谷山裕一
構造設計：かい構造設計 寺門規男
施工会社：町屋建築工房 小林
構 造 ：木造２階建て 在来工法
敷地面積：133.11㎡(40.33坪)
延床面積 ：98.54㎡(29.86坪)
１階床面積 ：53.83㎡(16.31坪)
２階床面積 ：44.71㎡(13.54坪)
敷地は、住宅地の中の角地です。駐車スペース２台分と玄関アプローチを設け、道路の視認性が高く開放的な街並みに寄与しています。
駐車スペース横の玄関アプローチです。土間が玄関を抜け、奥の庭まで繋がります。
玄関土間から階段を上がると2階のLDKにつながります。
階段を上がるとオープンキッチンの前に出ます。奥へダイニング、リビングスペースへと続きます。
リビングスペースから繋がるデッキテラスです。デッキの下は、シアタールーム、デッキテラスに出ると街の様子が見えます。
リビングからキッチン方向を見たところです。
手前にある階段は、個室１と旦那さんの趣味のシアタールームへ続く二つ目の階段です。
二つ目の階段を降りると、奥にシアタールームがあります。
左の扉は、個室１へ。
二つ目の階段と個室１です。個室１の窓から庭が見えます。
個室１から庭を介して個室２が見えます。中央には玄関の土間、その先に２階LDKへの階段が見えます。
個室２から庭が見えます。
床が少し掘り込まれ窓枠に腰掛けれる様にしています。
個室２から庭が見えます。右手前の作付けの机がスタディコーナーです。
2階の２番目のデッキスペースです。日常的に洗濯物の干し場に使います。
2階のデッキから庭が見えます。
２階に小さなデッキを用意し、外からは見えない開放的な浴室にしました。昼の間は、洗濯物が干せます。
庭から見た夕景です。
建物に囲われているので道路が見えない、つまりプライバシーが守られているのが分かります。
