子供が巣立ち、夫婦二人のための新しい住宅としてリノベーションすることになりました。
これまで1階と2階を繋ぐのが階段だけだったので、南の庭側に吹き抜け空間を増築して、分断されていた1階のリビング・ダイニング・キッチンと2階の個室を声を掛け合える様な近い関係にしました。
壁を取り払ってオープンキッチンにして奥様が見渡せるようにしたり、もともとの子供部屋を和室に変えて生活に奥行きを持たせたり、浴室の様子が見えるようにガラスの仕切りにしたり、・・・。
これから迎える老後の時間をご夫婦二人が、豊かに過ごせるお手伝いができればと考えました。
設計担当:納谷学、藍澤和孝、養田拓也
構造設計:かい構造設計 寺門規男
施工会社:小池工務店 浦口雄一郎
構造形式:木造在来工法
延床面積:107.84m²(32.62坪)
1階面積:49.36m²(14.93坪)
2階面積:58.48m²(17.69坪)
掲載誌 :
『リフォームハンドブック2008』
南側の増築した外観です。
玄関の正面にLDKがあります。
リビング側から増築した吹き抜け方向を見たところです。壁を取り払ってオープンキッチンにして、奥様が見渡せるようにしました。
吹抜けを実現するため構造補強しました。
吹き抜けにはハイサイドライトとしての窓と庭の緑を切り取るピクチャーウインドウを設けました。
キッチン側から見た吹き抜け空間です。
2階の寝室です。左の吹き抜けが下のリビング・ダイニングと繋がります。窓越しにカウンターテーブルを設けて書斎コーナーになります。
寝室の吹き抜け側に4枚引き戸を設けています。障子を閉じると柔らかい落ち着いた空間になります。
2階のもともと子供部屋だった部屋を和室に変えました。窓台は、吹抜けに対して腰掛けられる様にしています。
老後のために浴室は洗面脱衣所と繋がって中の様子が見えるように、ガラスの間仕切りにしました。